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Python開発

Pythonの開発やビルド作業を行うときに、どの黒い画面を使うかについて説明

1. 基本の考え方 ---------------------------------------------------

Pythonでの「開発」や「ビルド」などの作業は、
通常は「Windowsコマンドプロンプト」または「PowerShell」で行います。

一方で、「Python 3.13」をクリックして開く黒い画面は
「対話モード(REPL)」と呼ばれ、
1行ずつPythonの動作を確認したり、簡単な実験をするためのものです。
このモードではファイル操作やビルドは行いません。



2. コマンドプロンプトやPowerShellの特徴 ---------------------------

画面に「C:\Users...>」や「PS C:...>」のような表示が出る。

コマンドを入力して実行するための画面。

Pythonファイルの実行、パッケージのインストール、ビルド作業などを行う。

使えるコマンドの例:

pyinstaller test.py --onefile

pip install pyinstaller

cd D:\_python_develop\test

プログラム開発の実作業(ビルド・実行)に向いている。




3. Pythonをクリックして開く黒い画面(インタプリタ)の特徴 -------

起動すると「>>>」というプロンプトが表示される。

一行ずつPythonの命令を入力して、その場で結果を確認できる。

例:

>>> print("Hello")
Hello
>>> 3 + 5
8

これは「Python対話モード」と呼ばれ、プログラム全体の実行やビルドには向かない。

ファイルの操作やフォルダ移動などのコマンドは使えない。




4. 開発の実際の流れ(例:PyInstallerでexeを作る場合) ---------------

コマンドプロンプトを開く(スタートメニューで「cmd」と検索)。

プロジェクトのフォルダへ移動する。
例:

cd D:\_python_develop\test


仮想環境を使っている場合は、有効化する。

venv\Scripts\activate

PyInstallerでビルドを実行する。

pyinstaller test.py --onefile --noconsole --clean


完成したexeファイルは「dist」フォルダの中に作成される。

このような作業はすべて、コマンドプロンプトやPowerShellで行う。
Pythonインタプリタ(>>> の画面)では実行できない。



5. まとめ --------------------------------------------------------

プログラムを編集する:VS Code、PyCharm、IDLE、またはメモ帳などを使う。

実行やビルド、パッケージのインストールを行う:コマンドプロンプトまたはPowerShellを使う。

1行だけ試したい、簡単な動作確認をしたい:Pythonインタプリタ(>>> の画面)を使う。